今のプログラミング教育が思い出すべき事→Computational Thinking(コンピュテーショナルシンキング)とは何か

 

コンピュテーショナルシンキング

コンピュテーショナルシンキング自体は、プログラミング教育の始まる元々の段階で有識者会議などで主題とされた考え方ですが、今やその一部の考え方である「プログラミング的思考」「論理的思考」の言葉の方が有名になり、いつの間にか聞こえなくなってきました。

一般的にはジャネット・ウィング氏が「コンピュータサイエンティストの思考法=計算論的思考」として提唱され、一般的に広まっています。

簡単に言えば、今日の「プログラミング的思考」とは、コンピュテーショナルシンキングの一部でしかないと言えます。

 

今のプログラミング教育界隈で忘れられたコンピュテーショナルシンキングという原点

今のプログラミング教育は、レゴやテキストで「論理的な思考力」と「ロジック」を強調する教室や学校が多くなり、これまでの学習塾や教科と同じような教え方による「教科化」が進んでいるような印象も受けます。

 

小学校段階のプログラミング教育では、新学習指導要領によると「各教科の・・」とは確かにありますが、はたして、それは「教科の中で使うべき」という枠組みに囚われてしまうという意味でしょうか?

そうなると、子どもにとってはちょっと楽しくない教科が増えた・・・なんて感じになって、魅力が半減するのではないでしょうか。

 

なぜコンピュテーショナルシンキングが大切?

社会は大昔と比べて、その速度をものすごく加速させつつ変化しています。

最初は「狩猟」から始まり、「農耕」へ。そして歯車の開発から始まる「工業化」が進み始めあらゆるものが自動化・効率化が進み、どんどんと私たちの生活は豊かになる一方でおおくの情報がものすごい速さで私たちの耳に届く「情報化社会」へと移りました。

これらの移り変わりは、「産業革命」と呼ばれて、今からは「AI・IoT」の時代にすでに入っています。

気が付けば、新製品のアプリが発売された翌日には次の進化した新作の発売日が発表されるなど、まさに日進月歩の時代と言えるでしょう。

 

このような社会のなかで、単にプログラムを作る知識やスキルではなく、身近な生活のあらゆる場面で問題を見つけ、それと向き合う態度と、解決するためのコンピューター活用力が重要と言えるかと思います。

 

そして、コンピュテーショナルシンキングでは、

・問題を発見する力
・コンピュータを活用した課題の分析と、コンピュータを活用した問題解決アイデアの発想力
・アイデア実現するための思考力・表現力
・粘り強く仲間と協働して成し遂げる態度

といった、総合的にコンピューター「も」活用できる力が重要であると解釈すべきキーワードと言えます。

 

海外ではそもそもコンピュータサイエンスという考え方が主流

日本国内でも新学習指導要領の手引きでは

「コンピュータを理解し、上手に活用していく力を身に付けることは、これからの社会ではどのような職業に就くとしても極
めて重要」

と書いてある通り、「プログラミング的思考」のほうが大きく認知され始めていますが、プログラミング教育の本質は、プログラミングスキルを習得することではなく、もっと広く捉えるべきものです。

日本では2016年に必修化が決まりましたが、海外では「プログラミング教育」という言葉はほとんどありません。イギリスやイスラエルなど、の先進的に必修化されている国では「Computer Science」または「Computing」という名称を使います。

そしてその「コンピュータサイエンス」という教科のなかで、

・ITリテラシー
・ICT教育
・プログラミング

の3つを学ぶことができる構造になっており、これこそが、まさにコンピュテーショナルシンキングを目的としている仕組みと言えるでしょう。

残念ながら忘れられ始めているこの「コンピュテーショナルシンキング」な考え方ですが、今流行りの「プログラミング的思考」というまるで「枠組み」のようになっている概念に囚われず、より幅広く未来を見据えてコンピュータを活用することの重要性をとらえることが必要だと警鐘を鳴らしたいと感じます。

 

STEAM教育

2020年段階で学校の先生方にはまだ「何をすればよいの?」と馴染みの」低い言葉ですが、自由に表現や創造をするSTEAM教育という考え方も同時に学校で用いることが出来れば、もしかしたら、教科横断的に学校現場の学び方・教え方に大きな変革を持たせることが出来るかもしれませんね。

全国600人の小・中・高の教員に向けたアンケート(東洋経済新報社より)

ちなみに、STAEM教育とは、

科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語で、

・科学(Science)
・技術(Technology)
・工学(Engineering)
・アート(Art)
・数学(Mathematics)

の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念です。

つまり、知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す分野横断的な学びで、この回転は非常に大切な「学びの楽しさ」をものすごく加速させる可能性を秘めています。

 

まずは「楽しむ」こと

そのために大事なこととして、とにもかくにもスタパ!では、

「まずはコンピュータやITを楽しむこと」

を大事にしています。けっして「楽しい遊び」が「学び」の反対語であるという思考で運営しておらず、いやむしろ、遊びの中にこそ大いに学びがあると考えているので、来られる生徒の取り組んでいることは、本当にバラバラです。

そんなスタイルだから教室はどうしても超少人数制で、一人一人に向き合って、いっしょに思考・開発・遊び・学びを進めていくのですが、そこから得られる「偶然的に発見される最適化された学び」は、生徒たちにとって、悩める保護者にとって将来・未来を明るく照らす結果となるようです。

ぜひぜひ、お近くの方や、またオンラインレッスンなどでスタパ!の学習スタイルを体験してみてください(*^^*)

 

スターティングPCスクール
代表 土居